2023年6月8日 群馬県議会危機管理エネルギー特別委員会
「地元問題 排水機場の運用」というテーマで質問及び問題提起
群馬県東部の低地地帯は、利根川、渡良瀬川に挟まれており、地盤高が河川の洪水時の水位より低い状態です。
したがって、大雨が降れば大河川に排水できない内水氾濫が発生し、水が長時間滞留します。
それらの内水氾濫を軽減するために、排水機場を設置し、大河川からの逆流を防ぐと共に、ポンプによる強制排水が行われます。
県内の排水機場は、9箇所。その内、8箇所が邑楽郡内に設置されています。
千代田町舞木の休泊川排水機場(国交省管理)
明和町須賀の新堀川排水機場(国交省管理)
板倉町飯野の谷田川排水機場(国交省管理)
板倉町飯野の谷田川第一排水機場(国交省管理)
板倉町海老瀬の谷田川第二排水機場(国交省管理)
板倉町海老瀬の邑楽東部第一排水機場(農林水産省管理)
板倉町海老瀬の邑楽東部第二排水機場(群馬県管理)
板倉町泉野の北調節池排水機場(群馬県管理)
ここで谷田川の内水氾濫について主に質問します。
質問1.
昨今の線状降水滞による集中豪雨が降った場合、国、県共に現状の排水機場操作マニュアルで十分なのか伺います。
また、故障しているポンプは現在、無いか確認します。
質問2
国交省、農水省、県と3つの管轄となっていますが、それらの役割分担について伺います。
また、情報の共有、連携はなされているのか伺います。
質問3
市町村にとっては、排水機場の稼働状況を把握することが、住民の非難誘導の判断材料となりますが、市町への稼働状況の連絡はどのようになされるのか伺います。
また、首長には連絡をされますか。
質問4
4月に人事異動が各機関にて行われるかと思いますが、出水期前の5月には、連携プレーの訓練等行われているのか伺います。
質問5
利根川や渡良瀬川が台風19号のように増水してきた場合、県内の排水機場のポンプのすべてに於いて、強制的に排水を止められることはありますか。
どこか一ヶ所でも稼働させ、内水氾濫から地域を守る工夫はできないのでしょうか。
質問6
ここで問題提起を一つしたいと思います。
利根川左岸または渡良瀬川右岸から越水し、破堤した場合は、地域全体で長期間浸水します。この場合、排水機場も水没し、機能しないというリスクが想定されますがいかがでしょうか。
こうした場合、このエリアの排水はどのようになされるのか。「ポンプ車両」では限定的。「堤防を切る」では、出水期はリスクが高い。
「一部排水機場の機能強化」または、「新排水門の設置」などが、気象変動等を見据え、今後必要になるのではないでしょうか。検証、研究の上、国交省と協議すべきでないでしょうか。
以上6つ程、質問を致しましたが、すべてに於いて、前向きな回答をいただけたと思っております。
答弁内容については、後程議会ホームページにアップされますので、どうぞ、ご覧ください。