本日、館林市立中学校を卒業される、皆様、ご卒業、誠におめでとうございます。母校を巣立って行かれる皆様の前途を心から祝福したいと存じます。
また、入学より今日まで熱意を持ってご指導にあたられました先生方、今日まで我が子の成長を温かく見守り、お育てになった保護者の皆様に、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
思えば、皆様が中学校に入学されてから、早いもので3年の歳月が経ちました。1年ほど前までは、風雨に負けず、暑い日も寒い日も元気に通学され、勉学に部活動に精励されてきたかと思います。 しかし、昨年の3月、新型コロナウイルスの影響により、全国の小・中学校などに臨時休業の要請が発令されました。本市の中学校も感染防止のため一斉休業を余儀なくされ、皆様の貴重な学校での学びの時間を奪うことになってしまいました。この休業期間中に、先生や友達と過ごす時間や、人と人との繋がりの大切さなど、普段は当たり前だと思っていた日常の大切さを感じることがあったかと思います。
「危機の時は進化あり」、私達も学びの保障をすべくオンライン学習スタディサプリの導入、また1人1台のパソコンの導入、校内のWI-FI化が進み、今年は、まさに教育界のデジタル化元年となりました。数日前にパソコンは納品されたものの授業には間に合いませんでした。
しかし、高校でも同様の取組みをされていくと思います。ぜひ楽しみにしてください。
本日をもって義務教育を修了されることになりますが、これから高等学校に進学される人、あるいは実社会において活躍される人など、その進まれる道は様々であろうと思います。今後は諸先生方の教訓と、今日までの中学校での尊い体験を土台として、更に研鑽を積まれて羽ばたいていってください。
保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。中学の3年間は小学生と違い、一言一言が、大人に近づいてきたと実感されていることでしょう。これから高校や社会に進む中で、更に成長され前途洋々たる人生が待ち受けていることでしょう。一方で更に強くなるために多難な人生も待ち受けているかもしれません。どのような状況になろうとも、ぜひ我が子を信じてあげてください。最後まで信じてあげられるのは親しかおりません。
どうか皆様には、これからの長い人生を、より一層の家族との堅い絆を結ばれて歩まれていかれることをお祈りし、私の祝辞とさせていただきます。
本日は、誠におめでとうございます。
令和3年3月12日
館林市長 須藤和臣